来月2/18『石猫展2023』開催!


マスミの各窓口に文鎮代わりに置かれた石の猫。
自然石に筆を走らせ創られた“石猫”はまるで生きているか
の様に、見る人の心を癒してくれます。

その作者、晴れるや工房さんによる展覧会が、来月2/18(土)
から始まります。

『石猫展2023』は、2/25(土)まで8日間、西区入野町のゆめ
応援プラザ
で開催。

展示時間は10:00〜16:30(初日は13:00から。最終日は
16:00まで)。

入場無料で、個性豊かな石猫を展示販売致します。
[バレンタインジャンボ]をお買い求めがてら、是非会場に
お立ち寄り下さいませ。
(T店長)


今週発売された『ミステリマガジン』3月号は、なんと
なんとジョルジュ・シムノン特集!

映画『メグレと若い女の死』の3月公開&生誕120周年に
合わせて、との事ですが、今の若い方でシムノン知って
いる方がどれ位いらっしゃるのか?正直疑問です。

自分は学生時代、定石通り『男の首』から入りました。
ミステリでありながらその唯一無二の面白さに、他の作品も
探し始めたのですが、邦訳70冊を越えている筈の「メグレ
警視シリーズ」がまず見つからない!
書店を回る度に一冊一冊見つけ出し、無い物は注文してみる
ものの絶版絶版絶版!
創元推理文庫と早川書房出版分を除けばほぼ全滅状態でした。

そして戦後の翻訳本をほぼ揃えるのに費やした年月は20年!
読むだけでこれだけハードルが高いシリーズはありません。

ただ、『怪盗レトン』から『メグレ最後の事件(メグレと
シャルル氏)』までどれを取ってもハズレ無し。
基本的には被害者周辺の人間達をメグレ等司法警察が
徹底的に“追いつめて”いく事で浮かび上がってくる人間
模様が肝。
そのバックにパリの街が生き生きと描かれる事によって、
読者自身がその時代のパリに立ったかの様な錯覚さえ覚え
させる本当に唯一無二の傑作群です。

強いて言えば池波正太郎の『鬼平犯科帳』シリーズが作風的
に極めて近い(池波自身が自らをシムノン愛好家とエッセイ
に記している!)ので、読んでさえもらえれば日本の読者にも
愛される事間違いないと思うのですが、作品数が多いゆえに
出版不況の中、代表作しか書店に出ていないという極めて
残念な状況に陥っているのです。

そんな中、『ミステリマガジン』に嬉しいお知らせが!
映画公開に合わせ、2月に『メグレと若い女の死』の新訳版
が出版されるのに続き、なんと『サン・フォリアン寺院の
首吊人』の新訳版も出るとの事。
『首吊人』は角川文庫版を読んだ時、事件の真相に思わず
涙がこぼれた位とにかく傑作なのですが、角川版ではメグレ
が“メーグレ”表記だったので、堀口大學訳『813』を読む位
脳内変換しなければならなかったのが若干玉に傷。
それが改めて読み返せる、こんなに嬉しい事はありません。

是非、皆さんも『ミステリマガジン』で予習して、ハヤ
カワ・ミステリ文庫で出される「メグレ警視シリーズ」
(3作予定)を是非一読お願いします(売れて次また次と
シリーズが出版される事に期待!)。

<本日抽選日>
[関中東自治宝くじ]第2614回
[ナンバーズ3&4]第6134回
[ロト7]第507回

≪[バレンタインジャンボ]発売開始まであと5日!≫